1998年2月4日(水)
23歳

憂鬱。

楽しいことがあると後の哀しみが怖いのであまり楽しまないようにする。
哀しいことがあるとひたすら笑い続けることで自分でもよくわからなくなるように誤摩化す。

防衛手段。
人を攻撃して自分も壊れていくよりは、全てを誤摩化して中和させることを選んだ。

嘘。
何が 嘘 だったのかしらない。もちろん、何が 本当 だったのかもしらない。
そんなことは、どうでもよかった。ただ、何もしたくなかった。

人に嫌われたくなくて笑う。
人に好かれたくなくて笑う。
自分の好みを人に投影して嬉しそうにする君に悪寒がする。
僕もそうだからなおのこと。

「勝手すぎる。わがままいうな。」

自分は棚上げで人のことばかり。
そして自分のことを言われると腹をたてる。
何がそんなに怖かったのですか。
何故、そんなことを平気でコトバにしてしまうのですか。

耳を閉じた。
おとのない きもち。でも おとはなっていた。気づかないふりをしていた、だけ。
例えようもない、善意と悪意。それにくっついてきた更に例えようもない何か。

「そばにいて。」
と狡猾な言葉を吐く。