1998年2月1日(日)
23歳

穿つ。

カーテンの奥を覗いて。
外の世界が奥なのか。部屋の内側が奥なのか。
いないことが恐怖なのか、いることが恐怖なのか。
永久に閉じてしまおうとした窓から、それでも少しづつ光はもれてくる。

ひかり は いや。眩しい。いたい。
にがいものはイヤ、という子供じみた未分化な味覚に似た、感情。

ごめんなさい。
あやまることなんて、いくらでもできる。
本当にごめんなさい。
本当に本当にごめんなさい。ボク ガ ワルカッタ。
そんなうわついたセリフで、傷つくことを避けるように
ゴメンナサイ と アイシテル を 同じ舞台にたたせて
そんなに何をこわがってるのか?
銃殺されたガルシア=ロルカのように。

(僕はそっと震えているだけ)

もっともっとと求めることだけを繰り返してほしがって。
「僕は何もあげられない」なんて都合の悪いことは逃げ出して。
アンタヲ ミテルト イライラスル。ウソ バカリ。

何も罪悪感を感じなかった僕だけのコトバは
砂時計の傾きと同時に壊れ去って
あとには ごまかしと嘘だけが残った。