1998年1月3日(土)
23歳

裏返しの憂鬱。

門松は冥土の旅の一里塚

めでたい門松だって確実に時が過ぎ
死に近づく目印だと考えればめでたくも何ともない。

と詠ったのは鴨野長明、ショーペンハウエルと並ぶ厭世人間の一休さん。
でもそんなことわざわざ人前で言わなくていい。
厭世と憂鬱は違う。

なんて新年早々どうでもいいことを書けば空が晴れる。
犬の濡れた瞳に映る空がとても憂鬱だ。

快晴のあたたかい陽の光のもと、大音量でブラームスのピアノコンチェルトを流す。
今年は体温の低い生活を送っていこう。

「憂鬱」「埋没」「裏返し」。
肯定的にこれらを味わうため、僕は常に雨模様でなければならない。