1997年12月25日(木)
23歳

独り、夜。 

心地よい空気をつくり出すにはきっと我慢が必要なのだ。

昼間明るい光のもとで読む話と、
ろくに字も見えない暗い部屋で読む話は、
同じ話でも全然違う話に感じる。

一人でもそうなのだ、
二人ではなおのこと我慢と手間と理解が必要なのだろう。

僕のようなものが気障を気取ってみるのは滑稽だ。
哀れですらある。
不自然極まりない。

でもそういう不自然な自分は嫌いではない。
少なくとも自然体という言葉に甘えて
怠惰を自然と言い張る人間にはなりたくない。