1997年11月15日(土)
23歳

少し調子のいい、午後。

 映画「ハル」:内野聖陽・深津絵里

電子メールの交換ばかりしてた男女が実際に逢ってどうにかなる話。
パソコン歴4ヶ月の僕にはよくわからない。
文通だと思えば理解できる。が、文通の一番よいところは届くまで何日もかかるというところなので書いたそばから返事が来たら情緒もへったくれもない。

オガワくんが毎晩のように電話をかけてくる。
しばらく夜は電話線を外している。
予備校の時も様子がおかしかったが明らかにおかしい。
こちらまでパラノイアに引きずられてはたまらない。

オガワくんもそうだが、みなたかが数年前のことを思い出して懐かしそうに語る。
大学はつまらない、予備校はよかったと語る。
予備校が面白かったんじゃない、お前が面白かっただけだ、と皮肉を言う。
皮肉が通じない彼は「そうだよな!そうだよな!」と嬉しそうにする。
僕はなんとなく嫌な気分になる。