1997年10月17日(金)
23歳

金曜の、早朝。まだ闇。

眠れない、眠れない。
IRCを切り上げていざ眠ろうとすると、
ふと眠ることに不安を感じていることに気づく。

照明を消すとよくわからない不安が喉元にせり上がってくる。
あわてて電灯のひもをひっぱる。
あわてているのでぷつんとひもが切れる。

吉原幸子の詩を読む。
何度も何度も読むと傷が開く。詩はそんな風に読む。
昨日の夜は楽しかった。

楽しかった、と言いたくない。
楽しいことがあると後は落ちていくばかり。
ああ、またこんなこと言っている。ばかだね。
壁を叩けばやっぱり痛いし何度もやれば血も滲む。

贖罪ということを考えている。