穿つ。
カーテンの奥を覗いて。
外の世界が奥なのか。部屋の内側が奥なのか。
いないことが恐怖なのか、いることが恐怖なのか。
永久に閉じてしまおうとした窓から、それでも少しづつ光はもれてくる。
ひかり は いや。眩しい。いたい。
にがいものはイヤ、という子供じみた未分化な味覚に似た、感情。
ごめんなさい。
あやまることなんて、いくらでもできる。
本当にごめんなさい。
本当に本当にごめんなさい。ボク ガ ワルカッタ。
そんなうわついたセリフで、傷つくことを避けるように
ゴメンナサイ と アイシテル を 同じ舞台にたたせて
そんなに何をこわがってるのか?
銃殺されたガルシア=ロルカのように。
(僕はそっと震えているだけ)
もっともっとと求めることだけを繰り返してほしがって。
「僕は何もあげられない」なんて都合の悪いことは逃げ出して。
アンタヲ ミテルト イライラスル。ウソ バカリ。
何も罪悪感を感じなかった僕だけのコトバは
砂時計の傾きと同時に壊れ去って
あとには ごまかしと嘘だけが残った。