1997年10月23日(木)
23歳
木曜の、夕方。秋晴れ。
部屋の模様替え。
ピアノは運ぶのに根性が要った。でも持ち上がった。
自分はなんて力強いのかと驚倒してみる。秋らしい夕暮れがある。
OSをアップデートしたら何もかも消えてしまった。
デジタルってだめなんじゃないかと思う。
手間ばかりかかって一向に進まない。
ま、自分もそうか。
今の日記を書くかわりに、二十歳の頃の自分語りを少しづつ。
寂しい夜の間だけ読めます。
部屋の模様替え。
ピアノは運ぶのに根性が要った。でも持ち上がった。
自分はなんて力強いのかと驚倒してみる。秋らしい夕暮れがある。
OSをアップデートしたら何もかも消えてしまった。
デジタルってだめなんじゃないかと思う。
手間ばかりかかって一向に進まない。
ま、自分もそうか。
映画「柔らかい殻」
淡々と皆死ぬ。
「汚れた血」
10回目。
「それから」
松田優作と藤谷美和子。
インド映画は現地でいっぱい見た。
上映時間4時間(途中休憩がある。)は長過ぎる。
福永武彦を読み返す。
あの人から。
「青空」 清岡卓行 遥かに遠浅のざわめく海の底を 水平線へ向かって歩く自殺者が しだいに静まる周囲の波の中で はじめて味わう完璧な孤独のように。 追いつめられて真に戦おうとする弱者が 親しい仲間の誰をも信じられず 思いがけない別れの町角で ふと抱く 悲しく冷たいこころの泉のように。 どこまでも澄みきって遠ざかる青。 しかし そこから滲みでる優しさだけが 今日のぼくの夢のない痛みを支えるのだ。 ああ 酷たらしい愛と怒りのうた。 そのしたで繁茂する懐かしく不気味な都会よ。